イタリアワインの作り手紹介
高級リゾートのある島でトップクラスの造り手
潮風と花崗岩砂質が生むミネラリーなワイン
スラウは、サルデーニャ島のヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラ地区のアルツァケーナ、海抜100~150mの場所に位置します。サルデーニャ島は地中海でシチリアに次いで2番目に大きい島で、独自の文化や習慣があることで知られています。古くから、ローマ、ビザンチンなどの支配下に置かれたため、島民は山奥で羊を飼って暮らした歴史を持ちます。島国ながら、農民であることに誇りを持った「山の民族」としての民族性を築いてきました。ワインにおいても、固有品種を用いた個性のある味わいが魅力。本格的なワイン造りは、19世紀にサヴォイア家に支配されたことをきっかけに発展しました。現在は、ヨーロッパの代表的なリゾート地としても知られ、ヨーロッパ各地から訪れる人々へ、質の高いワインが提供されています。
スラウは2009年に設立された比較的新しいワイナリーですが、すでに高い評価を得ています。「ヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラ スペリオーレ」は、イタリアの有名ワインガイド、ガンベロ・ロッソの「ヴィニ・ディ・イタリア」で2012年から2018年まで、7年連続トレヴィッキエリ(3グラス・最高賞)を獲得しました。スラウのワイナリーは50haのブドウ園に囲まれた、丘の上に位置します。サルデーニャに多く見られる花崗岩砂質の土壌を持つファンニソルとカピケラの丘陵地、粘土質土壌のパストゥーラとカシオニの平原に取り巻かれた環境。温暖な地中海性気候に恵まれ、さんさんと降り注ぐ太陽の光とボニファチオ海峡からの風が、力強くミネラリーなワインの味わいに表現されています。モダンな外観のワイナリーで、セラーはワインの醸造プロセスが見えるようオープンスペースに造られ、醸造エリアとゲストエリアを隔てる壁がありません。これはワインの品質を保証するためです。スラウはこの地区の伝統的なワイン「ヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラ」「カンノナウ・ディ・サルデーニャ」を主軸に、サルデーニャの個性を表現した高品質なワインを生産し、注目を集めています。
生産者情報
スラウVIGNE SURRAU
オーナー
Francesco Fracassi
サルデーニャ州
サルデーニャの主要品種はヴェルメンティーノとカンノナウの2品種。しっかりした構成力と高めのアルコールが特徴です。ヨーロッパのバケーションランドとしても名高く、早い時期から高品質化に取り組んできました。