こんにちは、観測史上最も早く梅雨が明け、厳しい暑さに吹き出す汗が止まらない、ソムリエもっちーこと望月です。
こんな日は、空調の効いたバスでの移動がとっても快適ですね〜。
向かう先は埼玉県にある取引先の酒販店、ここの地名がなかなかの難読で。。
皆さん、これで何と読むかわかりますか?
これで「ミズハタ」と読むそうです。
地元の人なら難なく読めても、そこに縁がない人は見当がつかない各地の難解地名を調べてみるのも興味深くていいですね。
興味深い話といえば。。
先日、当社のイタリアワインとある料理とのマリアージュに挑戦しました!
以前から気になるペアリングではあったのですが、試したことがなかったので自宅で検証してみました。
その料理とは・・・
「蕎麦(もり蕎麦)×ワイン」!
そもそも日本人は昔から、蕎麦屋で蕎麦に合わせて清酒を嗜む「蕎麦屋飲み」という風流な食文化があり、「蕎麦と清酒」との相性はよいものとされてきました。
だったら「蕎麦とワイン」の組み合わせはどうなの?と思ったのがきっかけです。
物は試しということで蕎麦との相性を探るべく、今回用意した当社のワインがこちら!
イタリア・ヴェネト州の「ヴィラベッラ社」の「ルガーナ2018」です。
品種は、トレビアーノ・ディ・ルガーナに少量のシャルドネを加えて造られており、白い花や柑橘類の香りと柔らかい味わいが特徴の白ワインです。
また、エチケットのカラフルな配色のボーダーが洒落ていますよね。
もともと蕎麦との相性がよいとされる清酒の味わいに近づけるため、今回はあえて樽熟成をしていないこちらの白ワインにしました。
樽熟成でワインに移ったタンニンやバニラ香、香ばしい味わいがかえって邪魔になるのではないかと考えたからです。
それではさっそく舌鼓といきたいところですが、せっかくなので他にもワインに合いそうな料理をいくつか用意しました。
まずは「刺身三種盛り」
ネタは写真の左上から、少し炙ったブリ、アジ、タイです。
そしてもう一品はなぜか
中華でお馴染み「空芯菜のガーリック炒め」です。
一品ずつ味わっていこうと思いますが、「刺身の三種盛り」はそれぞれ塩と醤油で試し、5段階で評価しました。
刺身のネタ |
調味料 |
評価(5段階) |
感想 |
炙ったブリ |
塩 |
★★★☆☆ |
普通にマッチした好相性 |
醤油 |
★★★★★ |
脂の甘さが感じられる |
|
タイ |
塩 |
★★★★★ |
大変よく合う、ほぼベストマッチ |
醤油 |
★★☆☆☆ |
醤油にタイの風味が消され残念 |
|
アジ |
塩 |
★★★☆☆ |
脂が程よく感じられ美味しい |
醤油 |
★★★★☆ |
風味がより活きる味わい |
タイは白身の魚なので食材としての相性はいいはずですが、醤油の主張に繊細な風味が劣り、やや残念な結果となりました。
お次は「空芯菜のガーリック炒め」。
通常、ワインは野菜の苦味を強調しがちですが、青臭さや苦みはほとんど感じず意外と相性よく感じました。
ただ、声を大にしては言えませんが、ビールとの相性の方が上でしょうね。。
そしてここでようやく今回のメイン料理「蕎麦(もり蕎麦)」の登場〜!
初めは蕎麦の香りを楽しむべく、塩でいただきました。
率直に合わなくはないですが、他にも合うものがあるような、ないような・・・そんな少し物足りない印象でした。。
お次は「蕎麦つゆ」でいただきます。
「おや・・・!?」
なぜかそこにスモーキーなニュアンスを感じたのです。
「蕎麦つゆでスモーク?」
もしかしたら「蕎麦つゆ」に含まれる鰹節の燻したような香りがワインとのペアリングでより引き立てられたのかもしれません。
これは一つ新たな発見でしたね!
ちなみに実は今回、もう一品用意していて。。
サラダ代わりに用意した「スモークサーモンのカルパッチョ」です。
これが今回ルガーナとの相性ナンバーワンの料理でした!
スモークサーモンにレモンやオリーブオイル、ハーブやケーパーなどワインに合う食材ばかりですから、もう間違いないですね。
結論、蕎麦との相性で考えるのであれば、個人的にはやはりワインより清酒かなと。
ただ、今回検証した「蕎麦とワイン」もそうですが、どんなに意外なアプローチでも敬遠せずに試したからこそわかる組み合わせなので、いろいろ楽しんでみるのも一興ではないでしょうか。
皆さんもぜひワインといろんな食材とのマリアージュをお楽しみください。
それではまた次回お会いしましょう!
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