イタリアワインの作り手紹介
ワインメーカーオブザイヤー2013で
世界第2位に選ばれた実力派醸造家
もともと甘口白ワインの産地であったモンタルチーノは、19世紀末に長期熟成型の赤ワインが成功をおさめ、イタリアでも有数の赤ワイン産地となりました。ブルネッロ・ディ・モンタルチーノはサンジョヴェーゼ100%で造られる、バローロに並ぶ高級ワインとして世界中で人気を集めます。アマンティスのワイナリーは、モンタルチーノに隣接するモンテネッロの丘の上にあり、オーナーを務めるのはベルナルデッタ夫人。夫のパオロはワインメーカー・オブ・ザ・イヤー2013で世界第2位に選ばれた醸造家で、指折りのワインメーカー「ビオンディ・サンティ」の醸造長を務めるなど、数々のブルネッロを手がけてきた実績の持ち主です。現在はフランスでの修業を終えた息子のヤコポも加わり、家族3人で運営しています。
モンテネッロは古くからの街ですが、300年に渡る土壌改良を経て、ブドウ栽培に適した南トスカーナの銘醸地となりました。なだらかな坂に位置したブドウ畑は、バランスの良い粘土質の土壌。1haあたり8000本という高密植率ながら、アミアータ火山から吹き込む乾いた風の影響を受けて、風通しの良い状態に保たれています。
セラーは斜面を利用して半分地下に埋まるように建築されており、エアコン設備がなくても1年を通して最適な温度を保つことができる構造。現在はモンテクッコ・ロッソ、モンテクッコ・サンジョヴェーゼを中心に、6種類の高品質ワインのみをリリースしています。ベルナルデッタ夫人のワイン造りへの情熱、パオロの醸造家としての豊富な経験、そしてモンテネッロのテロワール。これらが融合し、アマンティスのワインを世界レベルの品質にしています。
生産者情報
アマンティスAMANTIS AZIENDA AGRICOLA
オーナー
Jacopo Vagaggini & Paolo Vagaggini
トスカーナ州
イタリアルネッサンスを生んだこの州では、ワインルネッサンスと呼ばれるワイン改革が60年代後半から始まりました。キャンティやブルネッロの近代化高品質化にはじまり、品種や醸造法にとらわれないスーパートスカーナなどを生み、イタリアワインを牽引しています。