イタリアワインの作り手紹介
希少な石灰岩質土壌メドーロに由来する
繊細でエレガントなフランチャコルタ
イタリアの中でも、高級でファッショナブルなスパークリングワインの産地として、日本でも注目されるフランチャコルタ。その北東部の美しい田園風景の街オーメに、マイオリーニのワイナリーがあります。 メドーロと呼ばれる純粋な石灰岩質の地層が、この地に生育するブドウに豊富なミネラルを与え、いきいきと生命力に富んだワインを産出。ブドウ畑は海抜約170〜500mの間24カ所に分かれ、同じ品種でも、さまざまな味わいが生まれます。
マイオリーニ家の人々は、オーメの街が誕生した15世紀以来、地域に根差し、家名の由来も土着の黒ブドウ“マイオリーナ”と結びついています。この地では古くから地域固有のブドウが栽培され、1950年代にはピノ系品種を使った発泡性ワイン「ピノ・ディ・フランチャコルタ」の製造も試みられましたが、うまく発酵しないことが多かったそうです。 1960年代に現オーナーの祖父・ヴァレンティノ・マイオリーニがワイナリーを開設。彼が亡くなった後、1981年に再開し、1995年には醸造設備とセラーをリニューアルしました。シャンパーニュの高名なワインメーカー、ジャン・ピエール・ヴァラドを招くなど、革新的な生産者としての地位を確立してきました。
フランチャコルタはシャンパンとよく似たブドウ品種構成で、瓶内二次発酵で造られます。自社農園から手摘みしたブドウを、すぐにソフトプレスし、シャンパーニュ由来の酵母を使用。きめ細かい泡だち、フローラルな芳香、印象的な余韻の長さが、マイオリーニのフランチャコルタの特徴です。2012年には、持続可能性を求めて有機栽培へ転換(証明証は2016年)。 緑の丘と小川に囲まれ、穏やかな気候に恵まれた環境から、繊細さと力強く豊かなミネラルが調和したワインを送り出しています。
生産者情報
マイオリーニMAJOLINI srl
オーナー
Simone Maiolini
ロンバルディア州
南部はフランチャコルタ、ルガーナ、オルトレポパヴェーゼ、北部山岳地帯はヴァルテリーナなどの銘醸地を有し、洗練されたワインの産地です。イタリア最良のスパークリングワイン、フランチャコルタを生産する州です。