イタリアワインの作り手紹介
1652年にヴェネチア貴族によって
始まった農園
献身的な哲学のもと
守り続けているワイナリー
オルネッラ・モロン農園は、トレヴィーゾ県とヴェネツィア県の境界に位置し、DOCピアーヴェとDOCヴェネツィアの栽培地域の中心部、カンポ・ディ・ピエトラ・ディ・サルガレーダの村にあります。
この地はピアーヴェ川からの沖積平野、石灰質で鉄 分などを多く含み豊かなミネラルが得られます。地中海性気候でアルプスからの風とアドリア海の風が出会うところ、葡萄栽培に最適な地域として古代ローマより知られています。
この地域で育成している葡萄はラボーソ、ヴェルドッツオ、グレラなどの在来品種に加えメルロー、カベルネ、シャルドネ、ピノ系品種などの国際品種。ヴェネト東部で栽培されている国際品種は19世紀にフランスから持ち込まれ、100年を超えて根付き、地元の葡萄として受け入れられています。
歴史と伝統に彩られたこの地で、オルネッラ・モロンは1982年に設立されました。農園の起源は1652年にジュスティニアン家によって建設された歴史的なヴィッラ・ジュスティニアンから始まりました。ジュティニアン家はヴェネチアのドージェ(元首)、運河を管理する重要な役職者や司教を輩出した名門のヴェネチア貴族です。
何代か農園の所有者は変わりましたが、オルネッラとジャンカルロは、“至高への愛”―小さな行動、日々の努力への献身、そして私たちの地域と私たちの活動への愛―と献身的な哲学により農園を運営してきました。
現在はヴィラの建物は保護され、昔からのセラー、農業博物館、地元の食文化を紹介するオステリアを備えたワイナリーとして、3人の息子によって引き継がれ、運営されています。
生産者情報
オルネッラ・モロンOrnella Molon
ヴェネト州
上級ワインの生産量はイタリア最大を誇ります。ロミオとジュリエットの街ヴェローナではソアヴェ、ヴァルポリチェッラなど、州の東側ではプロセッコやカベルネ、シャルドネなど、ガルダ湖南岸ではバルドリーノなど、多彩なワインの産地です。