イタリアワインの作り手紹介
農薬や化学肥料を使用しない
完全ビオディナミ農法で
自然の潜在能力を引き出す
トッレ デル マリーノは、美しい自然と遺産が残るエミリアロマーニャ州のブリジゲッラという小さな村にあり、ピエロとステファノが兄弟で営むワイナリーです。
ワイナリーの名は、15世紀末にナルディ家に防衛と監視の目的で建てられた(「マリノタワー」という)塔が由来しています。なだらかな丘陵に溶け込むように建つ塔は美しく、雄大な姿をしています。
葡萄畑は、海岸と渓谷の関係が良好に機能する「カランキ」という独特の丘にあります。土壌は、平野のほとんどが砂と砂利で覆われ、近くの海岸から吹き込む海風が夏の夜は涼しく保ち、渓谷が厳しい冬の寒風を防ぎます。土質は、古代にあった海の泥、粘土、砂岩が特徴です。これらの要素が相互に影響し合い、水はけの良い健康な土壌を確保でき、ここでしか造れない個性あるワインが生まれます。
葡萄は、豊かで濃い果実のフレーバーやスパイシーなミネラル感など様々な影響を表現しています。
また、ワイン造りにおいて、完全ビオディナミ農法を取り入れており、ブドウ樹だけでなく、自然のリズムや月の満ち欠けに従い、畑全体の生態系に細心の注意が払われています。
彼らのワイン造りとは「情熱・自然・伝統・革新」の凝縮であると考えられています。
生産者情報
トッレ・デル・マリノTorre Del Marino
左)Piero Cortecchia
右)Stefano Cortecchia
エミリア・ロマーニャ州
イタリア北東部にあり、山岳や丘陵地帯は比較的少なく、平野部が約50%を占める地域であり、またイタリア国内で最も生産量の多いワイン産地の1つです。オリーブ油やバルサミコ酢、パルメザンチーズの製造も盛んで、イタリアでも有数の食材の宝庫の地域としても有名です。