「レアーレカンティーナ」では、イタリア各州の造り手を訪ね、味わい、厳選したワインだけをラインアップしています。今回は、プーリア州の「ジュスティーニ」が手がける「アフォーリア ススマニエッロ2022」をご紹介します。
南イタリアのプーリアから、「ジュスティーニ」が提案する「アフォーリア」シリーズのご紹介です。地場品種を使ったカジュアルレンジのワインで、今回のススマニエッロのほか、赤はネグロアマーロ、プリミティーボ、白はフィアーノをラインアップしています。
プーリア州のロケーションは素晴らしく、アドリア海とイオニア海に抱かれ、温暖な気候と広い平野に恵まれて、ブドウ、オリーブ、穀物、野菜、果実などがさかんに栽培されています。郷土料理として知られる耳の形をしたパスタ「オレキエッテ」や、特産品のひょうたん型チーズ「カチョカヴァッロ」などが有名で、農業王国はグルメの宝庫です。
ワイン生産量もイタリアトップの座をあらそう立ち位置ですが、「量より質」を重視する生産者が年々増える傾向に。そんな流れの中で見直されてきたのが、古くからこの土地に根付いてきたブドウたち。その味わいを生かしたワインづくりが、ワインファンから注目を集めています。
地中海に突き出たサレント半島に位置する「ジュスティーニ」のワイナリーは、ジュゼッペ・パパドボリが2人の息子、サルヴァトーレとフェデリコとともに運営。粘土と砂に貝殻の化石が混じった土壌、さんさんと降り注ぐ太陽の日差しが、非常にフルーティーな味わいのブドウを育み、この土地ならではの地場品種のワインづくりに力を入れています。
希少品種のススマニエッロは、ワインにすると華やかなアロマとパワフルな果実味が特徴。収穫したブドウを6~7日間マセラシオン(醸し)したあと、ステンレスタンクでフレッシュさを保ちながら発酵させます。
グラスに注ぐと、色調はやや黒みを帯びたルビーレッドで、ラズベリー、ブラックベリー、ダークチェリーのような香りをしっかりと感じ、カカオのような香りがほんのり入り混じります。非常に口当たりがよく、ベリー類がギュッと凝縮したようなジューシーな味わいに、優しいタンニンが心地よい後味をもたらします。
適度な軽やかさのあるタイプなので、お肉なら白身系がおすすめ。ときどきむしょうに食べたくなる骨付きチキンのグリルを作ってみました。オリーブオイル、卵黄、すりおろしにんにく、塩を混ぜたマリネ液に骨付きモモ肉を半日ほど漬け込み、180度のオーブンで付け合わせの野菜とともに40分ほど焼き上げました。
適度な軽やかさのあるタイプなので、お肉なら白身系がおすすめ。ときどきむしょうに食べたくなる骨付きチキンのグリルを作ってみました。オリーブオイル、卵黄、すりおろしにんにく、塩を混ぜたマリネ液に骨付きモモ肉を半日ほど漬け込み、180度のオーブンで付け合わせの野菜とともに40分ほど焼き上げました。
パリッと香ばしい皮目に、脂の旨味がじんわりと広がり、ここでワインをひと口飲むと、みずみずしい果実味がフレッシュさを添えてくれます。あっさりとした肉の部分は、ワインの華やかな味わいを引き立て、程よいタンニンが肉の後味を包み込んでくれるようなペアリングになりました。
鶏の照り焼きや焼き鳥、豚のしょうが焼きなど、おなじみの料理にもマッチする、親しみやすい味わいです。苦みが少ないので、少し冷やしても美味しく味わえます。南イタリアを旅するような気分で「アフォーリア」シリーズを手に取って、プーリアの土着品種の魅力を堪能してみてください。
参考文献:『日本ソムリエ協会 教本2023』
「ジュスティーニ」の「アフォーリア ススマニエッロ2022」はこちら
生産者「ジュスティーニ」の詳しいご紹介はこちら