「レアーレカンティーナ」では、イタリア各州の造り手を訪ね、味わい、厳選したワインだけをラインアップしています。今回は、シチリア州の「オットヴェンティ」が手がける「クビラ 2022」をご紹介します。
そんな「シチリアらしさ」を存分に楽しめるのが今回のワインで、使用するブドウはシャルドネのほかは、カタラット、グリッロ、ジビッボと固有品種が名を連ねています。カタラットはシチリアで最も多く栽培される白ブドウで、シチリアの酒精強化ワイン「マルサラ」の原料とされてきました。フレッシュな香りでアルコールの高いワインを生みます。グリッロもマルサラの原料に使われ、やはりアルコールが高め。ジビッボはモスカート・ディ・アレッサンドリア(マスカット)のシチリアでの呼称で、非常にアロマ豊かなブドウです。
初夏にぴったりの魚介料理「セビーチェ」を作ってみました。セビーチェは南米の料理で、細かく切った魚介類を玉ねぎ、パクチー、唐辛子などと合わせて柑橘類の果汁でマリネしたもの。ここではイタリア風に、パクチーの代わりにバジルを使い、たっぷりのレモン果汁でマリネしました。
魚介には白身魚をはじめ、タコやエビなど何を使っても良さそうですが、私は鮮魚売り場で目が合ったカンパチを使いました。薄切りにして、玉ねぎ、ミディトマト、キュウリ、セロリとともに、細切りのバジル、おろしにんにく、塩、フレッシュレモン、オリーブオイルでマリネして15分ほど置きました。
この夏のシチリア行きは、またしても儚い夢に終わりそうですが、イメージトレーニングは十分にできました。いつの日か訪れられることを夢見て、行きたい土地のワインを切符の代わりに並べてみるのも楽しいものです。皆さんも、夏休みの計画をリアルでも妄想でも、ぜひ楽しんでみてください。
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